エンジニアの外資系転職・求人はキャリアVテクノロジー
日本勢、IT関連で苦戦(世界シェア)有機ELサムスンに押される
インクジェットプリンターキャノンも減少 (2011年)

世界シェアでは、日本勢の取りこぼしが目立ったのはIT関連分野だ。有機ELパネルでは、韓国のサムスンモバイルディスプレーが前年より10ポイントも上積みした。
サムスンは自社のスマートフォンで有機ELパネルを採用しており積極投資で生産量を急速に増やした。日本勢は3位のパイオニア、4位のTDKが市場開拓で出遅れた。
インクジェットプリンターでは首位の米HPが2ポイント以上伸ばしたのに対し、2位のキャノンは1.1ポイント減。4位のブラザー工業が0.4ポイント減だった。DRAMは首位の韓国サムスン電子がシェアを伸ばし、3位のエルピーダメモリ(1.2ポイント減)はPC向けの需要減と価格急落に苦しんだ。
白色LED日亜化学工業は首位の優位を活かせず、韓国勢に競り負けた・前年比70%以上も市場が膨らむなかで上げ潮に乗れなかった。
コンピュータ断層撮影装置(CT)では5位の日立メディコがシェアを1.4ポイント落とした。米GE独シーメンスなどの米欧勢が拡大戦略を展開したのに対し、営業面で出遅れた形だ。
企業の海外戦略に詳しい日本総合研究所の東秀樹主席研究員は「日本は技術や付加価値に偏重した結果、川上の素材の優位性を川下の製品で生かせないケースが多かった」とみる。
逆にシェアを伸ばしたのは「市場ニーズを的確にとらえた企業」。新興国や成長市場での取り組みが今後の浮沈の鍵となりそうだ。
その意味で来年の注目株はスマートメーター(次世代電力計)市場だ。2位のランディス・ギア(スイス)を東芝が買収する。次世代の効率的な電力網を支える中核商品として期待が高まっており日本企業の存在感が高まりそうだ。